久しぶりに裁判を傍聴した話

先日、数年ぶりに津地裁に裁判の傍聴に行ってまいりました。

 

案件は殺人事件と給付金詐欺なんですけど、

殺人事件は主犯ではない事もあってか、

見た目の印象は普通の人でした。

事件自体は逮捕者に議員の息子がいたこともあって覚えています。

まだ現職でやめてないんですね。ビックリです。

 

人も少なくてメディア以外は被告人のご両親かな?という感じの人と

他3~4人くらい。私は被告人と1歳しか変わらなかったので、

似たような年数生きてきたのに、彼と私を隔てる柵の意味って大きいなと感じました。

 

興味があったのは殺人の部分なんですけど、

被告は確か殺人幇助と死体遺棄だったかと思います。

初日は事件の概要が聞けるとのことで、前回の反省を活かしてか

どういった時間なのかはよく理解できました。

 

その事に関しては書きませんが、

ネットニュースにも流れてくるんですよね。

まあ、さらっと複数の犯人が1名を殺害した事件ってなってるんですけど、

この被害者って元反社会組織の構成員で、

殺害された時点で保釈中で収監予定の犯罪者だったんですよね。

結構加害者的な側面も強くて違法薬物や大麻の販売、生産の強要、

暴力に恐喝まがいな事を加害者に対してもしていて、

罪はしっかりと償うべきとは思うものの、

被害者に同情の念は一切沸かないというのが正直な所です。

結果的には犯罪者が犯罪者を生んでしまったわけですよね。

被害者の両親のメッセージも読まれてたけど、

本当に息子の所業に何も気づいていなかったなら理解に苦しみますね。

個人的には聞いても処罰感情が高まることはありませんでした。

 

収監予定だったのだから、殺害せずとも今回の加害者たちは平穏な生活が

おくれたのではないか的な事も書かれていたけど、

私なら犯罪行為の強要や恐喝をしてくる対象に追い込まれていたなら

刑務所入ったところで安心はできないと思うけどね。

裁判員したことは無いけど、私なら過剰に量刑を増やそうとは思えないわ。

 

今回の被告は、たぶんだけど犯罪者だから善人ではないけど

いろいろと巻き込まれた側面も強くて、

人当たりは悪くないけど自堕落な人って感じでした。

裁判中に涙ぐんでいたのが印象的だったけど、

自分のルーズな部分から質の悪い人間との関りをもってしまった時点でアウトでしたね。

 

人生ビビりなくらいでちょうどいいや